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平成30年1月に4年生を対象に行われたキャリア教育(実際にいろいろな職に携わっている人の話を聞いて職業の選択肢を増やしたり、仕事とは?と言うことに触れる授業)に来ていただいていた『落水 洋介(おちみず ようすけ)』さんの言葉です。

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ぼくは見ての通り病気です。
どんな病気かって言うと足がどんどん動かなくなって、手がどんどん動かなくなって、喋ることもできなくなって、
あと何年かしたらベッドの上から全く動くこともできない、喋ることもできない、そんな生活になってしまう、
そんな病気にかかってしまいました。
みんなからすると、うわーかわいそうだなーと思ってるはずだと思います。
でもそれは違って、ぼくは今が人生の中で、今が本当に一番幸せです。
本当に心から今が一番幸せです。
それがなんでなのか、理由はたくさんあるけれど、その中でも一番大きい理由は、
ちっちゃいこと、ささいなこと、当たり前のことにありがとうって感謝ができるようになったからです。
たとえば歩けたこと。
いま考えたらありがたかったなーって思います。
普通に手が動いたこともありがたかったなーって思うし、普通に喋れたこともありがたかったなーって思います。
友だちは電話をくれたり会いに来て遊んでくれる。
以前であれば全部当たり前のことで、なんとも思いませんでした。
でもいま友だちが電話をくれたり会いに来てくれるだけで、めちゃめちゃうれしいし楽しいし、ありがとうって思えます。そんなちっちゃいこと、ささいなこと、いま当たり前に感じることにありがとうって思えるようになったら、ありがとうの数がどんどんどんどん増えていきます。
そしてそのありがとうがどんどんふえて、ありがとうの気持ちがものすごーく大きくなってきたときに、
ぼくはいまこんな病気をしているけれど、健康だったときより今のほうが本当に心から幸せだなーって感じることができます。
だから簡単なことじゃないかもしれないけれど、みんなもいま当たり前に思っていること、
ちっちゃいこと、些細なことにありがとうって感謝ができる心を自分で磨いて作ることができれば、
どんな状況に、たとえばぼくみたいに病気をしても、
幸せっていうのは自分の心で感じることができるんだってことは、ぜひ覚えておいてほしいなーって思います。
そしていまぼくには夢があります。
夢があると毎日わくわくするしどきどきするし楽しいです。
夢があると辛いことだって乗り越えられます。
ぼくの夢は、ぼくはもう何年かしたら寝たきりになってしまうけれど、寝たきりになってもできる仕事をたくさん作って、
その仕事でたくさんの人にありがとうって感謝をされながら、毎日楽しく生きるのがぼくの夢です。
ぼくは小学校の頃、サッカー選手になるのが夢でした。
だから一生懸命サッカーを頑張りました。
小学校で一生懸命サッカーをし、中学校でも一生懸命サッカーをし、高校になっても一生懸命サッカーをしました。
一生懸命がんばったけど、サッカー選手にはなれませんでした。そしていざ働かないといけないってなったときに、ぼくは何にもしたいことがありませんでした。夢や目標がありませんでした。
そして世界にはどんな仕事、どんな夢が転がっているのか全く知りませんでした。
だから今日、みんなはいろんな仕事の話を聞いたと思うけど、とっても羨ましいです。
でも今日聞いた仕事はたくさんの種類があったけど、これでも社会全体をみたら、その中のほんの少しです。ほんの少しなんです。
だからみんなには、もっともっと社会にはどんな仕事やどんな夢が転がっているのか興味を持ってほしいです。
興味を持っていっぱいどんな仕事があるのか、どんな大人がいるのか、どんな夢があるのか、
一生懸命、興味をもって今のうちから探していたら、絶対に夢は見つかります。
夢は一個だけじゃなくていいです。
二個あっても三個あっても四個あっても五個あっても、もっとあってもいいんです。
ぼくは今35歳です。でもたくさんの夢をもっています。夢があったらホントに毎日楽しいです。
みんなにはぜひたくさんの夢を持ちながら大人になってほしいです。
働きだしたら長いですよ。
10年20年30年40年50年60年、働く人はもっと長い時間働きます。
人生のほとんどが働いてるような、そんな人もいるんです。
どうせ働くんだったら、毎日が、あーきついなーきついなーって思いながら働くんじゃなくて、
毎日が、ああ生活のためだから仕方ないなぁーって思いながら働くんじゃなくて、毎日がどきどきするわくわくする楽しい、
正直きついけど、でもめっちゃやりがいがある、生きがいに思える、そんな仕事をみんなには見つけてほしいと思います。
大人になるって楽しいんだなーって、みんな大人になったときに思えるように、
今のうちにぜひたくさんの夢を持って、大人になったときに毎日楽しいって思えるような人生を歩んでください。そしてぜひみんなが大きくなって大人になったときに、
この小学校に帰ってきて、こんどは後輩たちに、大人になると楽しいんだよ、
夢を持つって素敵だよ、っていうキラキラした姿をみんなが今度は逆に見せてくれる未来を願ってます。

落水 洋平

出典:「100万人に1人の誰も知らない病気と生きる」より

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