なんだか落ち着く

7月10日(木)、6年生の図画工作科の学習の様子を見ました。図工室の作業机と棒で構成された場を生かし、グループ毎に糸を張り巡らせて自分たちの空間をつくる学習です。子供たちは互いに声を掛け合い、協力しながら自分たちの「すてきな空間」をつくることに没頭していきます。繰り返し糸を棒に結び付けたり巻き付けたりしながら、糸の張り方や巻き付け方を工夫する姿、子供たちが糸で作った空間に入り込んで「なんだか落ち着く」と言いながら作品に浸っている姿が見られました。授業の最後には、自分たちのつくった「すてきな空間」の奥行きや広がり、動きを感じ取りながら作品の写真を撮影します。図画工作科の大切な学びの一つに「自分にとっての意味や価値をつくりだすこと」があります。作品を鑑賞する際には技術や完成度にのみ目を向けるのではなく、自分にとっての作品の意味や価値、友達にとっての作品の意味や価値を見出すことも大切です。作品をしっかりとほめてあげることで、子供たちの自己肯定感が高まります。子供たちが「すてきな空間」をつくることに没頭する姿は、本校の教育目標「たくましく生き抜く子ども」として目指している、自分と他者を尊重する姿にもつながっていくと考えます。