あなたならどうしますか

4年生の道徳科「とびらの前で」の授業場面。「あなたが算数の練習問題を解き終わった時、まだ問題を解き終わっていない友達がいました。その時、あなたならどうしますか。」と教師が問いかけます。子供たちは自分の考えた意見を基にグループで意見交換します。「わかりやすく教えてあげる」「自分でできるか聞いてみる」「困っている人を残したくない」「わかりそうだったら無理に教えない」「答えは教えずにやさしく声かけをして軽く教える」等、子供たちから様々な意見が出てきます。子供たちが友達との対話を通して、一生懸命に相手の状況や困っていることなどを想像し、相手のことを考えた行為を行おうとする姿が見られました。「思いやり」の心とはどんな心でしょうか。思いやりとは、相手の気持ちや立場を自分のことに置き換えて推し量り、相手に対してよかれと思う気持ちを相手に向けることです。小学校の道徳科のねらいについて、「親切、思いやり」の例では、低学年:身近にいる人に温かい心で接し、親切にすること、中学年:相手のことを思いやり、進んで親切にすること、高学年:誰に対しても思いやりの心をもち、相手の立場に立って親切にすること等、学年段階に応じたねらいを明確にして指導をしています。子供たちには、道徳科で意見交換したことを基に、相手の置かれている状況や困っていることなどを自分のこととして想像し、親切な行為を進んで行うことをこれからも大切にしてほしいと思います。