ふわふわ飛ばす理由

5月16日(金)から、かすがっこおはなし会の皆様による朝の読み聞かせをしていただいています。本年度は、かすがっこおはなし会からの紹介スペースが図書室に設けられており、その日に読まれた絵本を貸し出しているのですが、すぐにほとんどの絵本が貸し出しになっていました。私のお気に入りの絵本の一つは、ヨシタケ シンスケさんの「りんごかもしれない」です。この本を読むと、当たり前だと思っていたことが、実は、いろいろな見方や考え方ができることに気付かされます。読書は多くの語彙や表現を通して様々な世界に触れ、新たな考え方に出会うことを可能にする大切な言語活動の一つです。

先日は、2年生の子供たちが、国語の時間に説明文「たんぽぽのちえ」の読み取りをしていました。たんぽぽが種をふわふわ飛ばす理由をみんなで考えています。「他の場所に種を飛ばしたらそこにたんぽぽが咲くから」、「新しい仲間を増やすためだと思う」。子供たちは読み取ったことを基に、話合いを通して考えを深めていきます。子供たちには、いろいろな物語や説明文を読んで、一人一人の考えの違いを認め合い、それぞれの考えを真剣に話し合う中で自分の考えを作ってほしいと考えています。かすがっ子おはなし会の皆様による読み聞かせや、各学年での学習をきっかけに、これから子供たちにたくさんの本に出合ってほしいと願っています。