底面積はどこになる?

9月1日(月)、6年生の算数科「立体の体積」の学習の様子を観ました。直方体を組み合わせた複合図形の体積を求める時間です。角柱や円柱の体積の求め方は、5年生で学習した立方体、直方体の体積の求め方が基になります。直方体の体積は、一辺が1㎝の立方体を基にして(縦)×(横)×(高さ)で求めてきましたが、ここでは、(底面積)×(高さ)と捉え直し、角柱や円柱の体積は、(底面積)×(高さ)で求めることができることを理解できるようにしていきます。直方体を組み合わせた複合図形の体積を求めるには、2つの直方体に分けて考えることもできますが、立体の向きを変えると長方形でも正方形でもない面を底面積と見ることもできるのです。図を見るだけでイメージすることは難しいので、授業では教師が立体模型を示し、「底面積はどこになる?」と問いかけながら丁寧に指導をしていきます。子供たちは、直方体を分けて考えること、長方形や正方形の欠けた部分をあるものとして考えること、(底面積)×(高さ)で考えることについて見通しを持ち、自分と違う考えの友達と考えを説明し合います。先日の全校朝会では「よく聴いて考える」ことを大切にしてほしいと話しましたが、子供たちが友達の考えを聴いてノートに書き込み、再び友達の考えを聴いて考えることを繰り返す学び合いを通して、自分の考えを広げたり深めたりしている姿に感心しました。