聴き取ること、感じ取ること
6月10日(火)、6年生の音楽の学習の様子を見ました。ドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」を鑑賞し、旋律や響きの変化をとらえる学習です。「はじめ」「なか」「おわり」から構成される曲を聴いた子供たちは、(はじめ)「どっしりとしている」「力強い」、(なか)「明るい」「はずむ感じ」、(おわり)「豪華」「おにごっこをしているみたい」等、感じたことを出し合います。その後、グループで曲に合わせてボールを次々と渡し合い、速度の変化を聴き取ります。子供たちは、楽しくボールを渡し合う動作をしながら、音楽を形づくっている要素(速さ)を聴き取り、それらの働きが生み出すよさや面白さ、美しさを感じ取りながら、聴き取ったことと感じ取ったこととの関わりについて考えていきます。授業の最後には、オーストリアの作曲家グスタフ・マーラーの「交響曲第1番第三楽章(巨人)」と、この曲を短調にした日本の手遊び歌とを聴き比べながら、調の響きで曲の感じが変わることを実感する場面もありました。授業の感想からは、「もっと調や速さを気にして曲を聴いてみたい」、「速さと感じ方も人それぞれだったから面白かった」等、6年生の子供たちがしっかりと聴き取り、豊かに感じ取っている様子がうかがわれます。これからも、聴き取ることと感じ取ることを繰り返しながら、音楽のよさや面白さをたくさん味わってほしいと思います。